日本人の心
今日は、前橋で「茶の湯が育んだ日本人の心」と題した
矢野夏子教授(創造学園大学)の講演を聴く事ができました。
その中で、茶の湯が育んだ日本人の心とは、
「不完全の中に美を見いだすこと」だと。
桜が満開の時に、そこに美を見いだすのでもなく、
月が満月の時に、そこに美を見いだすのでもなく、
ごく自然にどこにでもある四季や、
季節や日常の中に美を見いだしてきたことであると。
それが、わび、さびであり、
美意識に発展していくものである、と。
茶室に入るときには、武士は刀を抜いて入り、
戦国の時代であっても、そこは、位や階級を忘れ
茶だけを頂く、瞑想に近い場所であったのでしょう。
そんな話を聞きながら、豊臣秀吉と千利休の関係は
どうであったのか、と、ふと、思い巡らしていました。
素敵な講演をお聴きすることができ、感激でした。
お着物が素敵な先生です
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