9月議会
4日から議会が始まり、5日は私が一般質問をしました。
その内容を一部、お伝えします。
玉村町では、水稲の害虫防除のために無人ヘリコプターによる
農薬の空中散布を、平成8年から始めました。
平成17年度からは、有機リン系の農薬を非有機リン系に変えて
行い、今年は8月に一度、散布しています。
地上で散布する農薬は、希釈度が1000倍に対し、
空中散布の農薬は、原液を8倍に希釈するだけの非常に高濃度の農薬で、
それを空中で散布するため、
環境を破壊する、アレルギーがおこる等の大きな問題があります。
そのため、群馬県では自粛要請しており、
県内でこの空中散布を実施しているのはわずかに220ヘクタールの田だけで
そのうちの139ヘクタールが、玉村の田です。
なぜ、このような散布が今も行なわれているのでしょうか?
高齢化する農業従事者のため、薬品コストの軽減などと
行政では説明をしてきました。
しかし、隣の高崎市では、苗床で苗を育成する時に、
箱の中で消毒をし、苗を植えた後は、除草剤をまくだけで
美味しいお米を作っています。
そして、高崎では、箱での消毒をする際に、
農薬を購入する代金(プリンスという農薬では、1反につき400円、
高崎市全体では2000万円の補助)を出しています。
全くの無農薬での稲作は無理ではあっても、
一回の防除だけで、低農薬の稲作をしているのです。
しかし、まだ玉村町では、この箱での防除、さらに空中散布と2回から3回に渡り
害虫防除をしている田が139ヘクタールあるわけです。
農家の方に聞くと、空中散布を止めてみたけれども、
米の品質や価格に変わりがないので止めた、という声も聞きます。
県の農業指導センターでも、空中散布をした田でとれた米と
そうでない米の価格はかわらないと言っています。
空中散布を希望する農家では、1反につき2500円の負担金を公社へ払っています。
さらに町でも、この空中散布のために200万円の補助金を出しているのです。
町内で稲の作付けは、400ヘクタールなので、約3分の1の139
ヘクタールに補助金を出していることになります。
私は、補助金の使い方としては、箱での防除にたいして補助金を
出した方が公平だと思っています。
大気汚染、子供の喘息、環境破壊など農薬使用によるデメリットを
少しでもなくすために、
低農薬栽培を進めるために、
ヘリコプターによる農薬の空中散布中止を、
早く検討して欲しいと思っています。
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